とんがりコーニファイドエンベロープ

奇跡の62歳、少年。アナトミー村本です。
1月末からイベントや急な仕事が立てこんで、
2か月ぶりのブログの更新になりました。
2月3月の出来事
タイトルのコーニファイドエンベロープ
とは、皮膚のターンオバーの解説の中で
必ず出てくる単語ですね。
直訳すれば「硬い袋」です。
皮膚ターンオバー
つまり、皮膚が角化してゆく過程(皮膚
のターンオーバー)で、
顆粒細胞から角質細胞に移行する際、
本来の柔らかい細胞膜に代わって、
細胞膜の内側に硬いタンパク質の膜状のもの
ができて、細胞膜に取って代わるのですね。
これがコーニファイドエンベロープです。

このような変化を説明するために、次の
ようなイラストをよく使います。
表皮角化の流れ
皮膚の細胞は基底細胞から有棘細胞、
顆粒細胞と生長を続け、顆粒細胞の段階で
セラミドアミノ酸などの保湿成分の材料を
顆粒に蓄えます。同時に細胞膜の内側では
コーニファイドエンベロープが硬く丈夫な膜を
つくりはじめます。
さらに細胞は生長して顆粒の中身を細胞外
に放出し、外側の細胞膜と細胞の中の核が
消失します。、
次にコーニファイドエンベロープが外膜と
なった角質細胞が完成し、その外側では
セラミドなどの細胞間脂質が多層状の
ラメラ構造をつくります。一方、細胞の内側
ではケラチン線維が発達して細胞の強度を
増し、外部からの圧力や刺激に対抗する
とともに、内部に蓄えたアミノ酸が水分を
抱きかかえて角質層のうるおいを保ちます。
オフェンスディフェンス

顆粒細胞から角質細胞に代わると、
細胞の性格がガラっと変わりますし、
取り巻く環境も変わります。
スポーツ競技に例えれば、アメリカンフット
ボールの選手交代のようなことが起こって
いると言えます。
つまり、顆粒細胞の選手と、角質細胞
の選手が交代するイメージですね。
オフェンスのメンバーがディフェンスの
メンバーと交代して、角質層では徹底的に
防御に力を入れることができます。
「ターンオーバーが乱れる」とは、
選手交代が上手く行かずに、ディフェンス
がボロボロの状態になると言うことです。


この入れ替わる過程をもっとわかりやすく
説明する方法はないものかと悩んでいた
時に、たまたま「イチゴ大福」を食べて、
柔らかいお餅の中に、硬いイチゴが入っている
食感とその違和感に、ふと思い浮かびました。
DSC_2689 (2)

これはイチゴではなくシュークリームなら
わかりやすく説明できるのではないか?
と気づいたのです。

柔らかいお餅の中に結構頑丈なシュー
生地のシュークリームができてくる。
やがて、外側の餅は消えて、シュークリーム
が表に出てきて、さらにシュークリームが
潰れて、中のクリームは外に飛び出す。
飛び出したクリームが層状に並んで
シュー生地を取り囲めば、これがラメラ
構造の細胞間脂質と考えられます。
これを「シュークリーム大福」角化理論
名付けました。(勝手に)
シュークリーム大福理論Ⅱ


角質細胞は「細胞」といっても死んだ細胞
であり、抜け殻的存在なのです。しかし、
その中にアミノ酸を中心に水分を抱え込む
天然保湿因子を含み、保湿バリアとして
重要な働きをしています。

上の写真では角質細胞をシュー生地で表現
していますが、少しわかりずらいですね。
そこで、角質層を英語で言うと
Straum(層)  Corneum (角質) と言い、
Corneum は硬い、角(つの)という意味
もあるので、今度は
とんがりコーンCornが思い浮かびました。
DSC_2678 (2)
とんがりCornのコーンは、Cone
(三角錐)の意味も当然あるのですが、
これを横にして重なるように並べると
文字通りCorneum(角質)になりました。
コーニファイドエンベロープ

調子にのって、
同じCornつながりで、コーンフレークを
使って表現した乾燥肌と潤った肌の比較
イメージを最後にご紹介します。
角質コーンフレーク
皮膚表面の滑らかさはもちろん、
明るさも違いますね。
スキンケアでのポイントは徹底的に
保湿することと、余計な刺激を与えて、
皮膚のターンオーバーを乱さない

ということです。
これさえ守れば、大福のような
「もち肌キープ」です。

ちなみに、私は群林堂の豆大福が好きです。

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村本 敦比古